先日ご紹介した「aucfan」というサイト。
相場を調べるのに必須ともいえるサイトです。
今回の記事ではこの「aucfan」というサイトの実践的な使い方を解説したいと思います。
無料会員でもデータは調べられますが、有料会員の場合は10年分の期間検索が可能です。
過去10年のデータを見ることでより広く深い相場情報を知ることができます。
オークション相場検索サイト「aucfan」とは
サイトのトップページに検索窓があり対象ワードで絞り込まれた商品が、いつ、いくらで、どのように売れたのかを調べることができるサイトです。
他にもせどりや転売などの物販系副業のサポート記事や、高額商品や人気商品のランキングなどのサブツールも充実しております。
では実際に商品を検索して検索結果画面を元に相場を読み解いていきましょう。
検索エンジンを使った商品の特定
トップページにある検索エンジンを使い、商品を調べます。
自分の知りたい品物の過去の売買履歴が見たいので、まったく同じものを探し出す必要があります。
なので、例えば「iphone12」の場合、
「iphone12 黒」とか「iphone12 中古」などといったワードで調べてしまうと、128gbや256gbの黒いiphone12が混在して検索結果として出てきてしまい、異なる落札価格の情報がいっぺんに出てきて来てしまいます。
その中から自分と同じ条件のiphoneを探すのは手間ですし、見間違えてしまうと元も子もないのでより具体的な情報で検索をかけていきます。
家電製品であれば型番で一撃です。
簡単な例として家電製品を挙げてしまいましたが、他の製品でも・ブランドやメーカー・商品名やシリーズ名・色・状態などの情報で同じものを絞り込むことができます。
特定の商品の情報までたどり着くための検索ワードのチョイスは徐々に慣れていきましょう。
自分が出品するとしたらどのような特徴をタイトルに入れるのかを考えると効果的です。
同じものが出ない場合は同じような条件の品物を探し、自分の品物と比較し価格を推測しましょう。
推奨~ソート(並び替え)を使った値段の見方
同じ商品が検索結果として出てきた場合、どのようにデータを考察すればよいのか。
検索結果の画面としてこのような画面が表示されます。(iphone12 256gbでの検索結果)
見出しの通りソートを使って色々な順番で検索結果を紐解くことが可能です。
並び順の変更をしたい場合は表示画面右上の丸枠内のソートボタンをクリックしてください。
入札の多い順・少ない順
一定期間で検索をした場合、入札の多い・少ないで分かることは単純に
・入札が多い場合⇒欲しがった人が多く、値段が競り上がっていった⇒人気がある商品・誰もが認める価格で競り落とされた
という事となります。したがって入札が多ければ多いほど、信頼のおける価格情報という事が分かります。
反対に、検索結果にちょこちょこ出てくる入札1の商品は下記の通り
・入札が1件しかない場合⇒開始価格が出品者により設定されている⇒出品者が設定した金額(=出品者の売りたい値段)に対して1人の人間が欲しがった⇒競りではない売り手主導の販売が行われた
という事となります。この入札1というのは悪く言えば、1人しかその価格で欲しいと思わなかったということです。つまり次は同じ価格で欲しいと思う1人がいないかもしれないという可能性を含んでいます。
・入札が多い=欲しい人が多い、その結果の競り落とされた価格の為信頼のおける相場である。
・入札件数が1=その価格に対して欲しいと手を挙げた人は1人=需要を元にできた価格ではない。
日付順 近い・遠い
この並び順で分かることは、落札された日付の近い順番・遠い順番です。
言い換えると直近(最新)の落札情報と、過去(古い)の落札情報が分かります。
だから何?と侮るなかれ、検索する品物によっては絶大な効力を発揮します。
例えば「昔は高かったけど今は安い物」だとか、
「昔は安かったけど今は高い物」の値段の違いが見てとれる訳です。
「昔は高かったけど今は安い物」って何がありますか?たくさんありますよね。
例えば家電製品なんかは顕著ですよね。5年前最新型だったTVは、5年たった今はもう5年型落ちした製品です。
逆に「昔は安かったけど今は高い物」とはなんでしょうか。
例えばですが、別のニュアンスで表現すると「昔は世の中に沢山あったけど今はもう少ない」、もっとシンプルに「昔は今と比べて欲しい人は少なかったが、今は欲しい人がたくさん」。
なんて感じで回りを見渡してみてください。ありますよね、、コロナ渦のマスク・貴金属とかね。
一番露骨なのが昔は普通に出回っていたが、今はもう未使用の物は残っていない。なんて商品。
たくさんありますよ、スーファミとか昔の商品の未使用品。決まって高い相場をたたき出しています。
そんな具合で、今と過去の相場の比較ができるソートがこの日付順な訳です。
落札価格の高い順・低い順
この並び順で分かることは単純に落札価格の高い安いだけではないんです。
あなたが今ヴィトンのモノグラム柄のバッグ(キーポル)の値段を調べたいとしましょう。
その検索結果を価格順(高い順)にした画面がこちらです。
画像が粗く見ずらいかもしれませんが、高い順に表示されています。
ここで注目して欲しいのが、価格順にしたからと言って落札価格にのみフォーカスしないで欲しいという事です。
ここで大事なのはあくまで落札価格に対して何件入札が入ったデータなのかという事です。
必然的に、高い値段かつ入札が1というケースは、出品者の理想的な出品価格に対して落札者が1人購入したという事が分かります。
また、入札件数が高い商品は非常に人気が高く、同条件の品物であればその価格で再度売れる可能性が高いという事です。
逆に安い順での表示というのはあまりお勧めはできません。
なぜなら価格が一番安い物から表示される場合、それはジャンク品であったり欠品やなにかしらの欠陥があったりと安いなりの理由が商品本来の価値を邪魔しているケースが目立つからです。
また家電などの品番で特定しやすい商品ですら、付属品や直接商品に関係ない物まで検索でヒットしてしまう場合があるからです。
タイトルの文字列で検索・ヒットさせるため直接関係ない物が出てきてしまう場合も多々あります。
安い順とはその可能性を多いくはらんでいるため、おすすめできる並び順ではないです。
・高い順の場合はなぜ高いのかを、入札数(+時期)と擦り合わせて考察する。
・安い順の場合は希望の商品が出てこない場合が多い。
まとめ
aucfanで分かりえるのは、単純な落札履歴だけではなく、
・なぜその金額で
・その時期に
・どれだけの数の人間が
という事が分かります。
落札価格と入札数をどのくらいの期間で把握するのか。
これさえ理解していれば、中古市場における相場の理解度はぐっと高くなります。
極端な話、あなたの品物に暫定的にどのくらいの価値が今あるのかを予測することが可能です。
その情報というのは、お部屋を効率的に・経済的に片付けていく上で非常に大事な材料となってくることでしょう。
この「aucfan」を利用して我々買取業のプロも相場感覚をつかんでいます。
皆さんもお手持ちの商品を検索していくらの価値があるのか、そこからお片付けの一歩を踏み出していただけたら幸いです。
今後も中古市場における身になる情報を更新していきます!
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