こんばんは。
今日は誰が知って得するかも分かりませんが、買取屋さんが見る(チェックしている)ポイントをご紹介します。
ちょっと下衆な話にはなってしまいますが、
見るといっても、、、
今回の記事は一般のご家庭へと出張買取で伺った際に、どのくらいの懐事情かをどのポイントで探っているのか。ということでございます。
この家はどんなところにお金をかけていたのだろうか。
そうゆう部分を探りながら僕は買取をしてしまいます。
まず最初は出張買取編と題し、軽くご説明していきます。
お片付けや遺品整理で伺う事の多い年代の家を想定してお話していきますので、もちろん例外はありきです!
そしてあくまで僕個人の主観ですので、世の中の買取屋さんがこうだ!という事ではございませんのでご注意ください。
相手を見る
①ご依頼時の電話の口調・メールの文面
出張買取の依頼が来た時に、相手がどのような人かを電話で探ります。
それは口調・話し方であったり態度で分かります。
客として横柄な態度で電話を掛けてきているのか、それとも腰が低いのか。これだけでも相手のプライド具合を探れます。
そして口調が丁寧な方はそれなりの人付き合いをされていた方ですので、良い品物を持っている可能性が高いです。
もちろん品物次第や立地次第でこちらも対応しますので、一つの判断材料に過ぎません。
ちなみに僕は買取の際に「品物ではなく、人を見ろ」と教えられてきました。
査定をするにあたって、人となりを見るというのは非常に重要なことなのです。
②身なりを見る
次に身だしなみです。
女性であれば化粧をしているかどうか、アクセサリーはつけているか、ブランド品を身に付けているか。
男性であれば髪をセットしているか、時計は何をつけているか、靴はどんなものを履いているか。
などで相手を探れます。
ご高齢の方や、そもそもお客さんなので身なりを気にしていないお金持ちも多いため、これも一概には何とも言えません。が、こちらの出方を決める重要な判断材料です。
家を見る
次に家を見ます。
土地の大体の価値。敷地。マンションの場合はどの程度のマンションか。
築年数に比例して家の品物も相応の年代の物が多いというのが通例です。
どんな所に住んでいるんだろう、くらいの軽い感じで買取屋は気になっています。
立派な家だと緊張します。
いざ家の中へ。~玄関~
僕の場合はですが、玄関に入るとまずさりげなく靴を見ます。
どんな靴を履いているのか。整理されているのか。等
そして次に玄関マットを見ます。
シルクの絨毯かどうか(中国段通・ペルシャ絨毯など)プロは一目で分かります。
「当時流行った高い物」がある家は買い取れるものも多いです。
そして大体の間取りを把握するのですが、一軒家の場合客間や応接室が玄関近くにある場合があります。そういった家はゆとりのある生活をされていたという事で良い品物が眠っている可能性が高いです。
一番の生活空間。~リビング~
リビングには色々な情報が詰まっています。
インテリア
上述した絨毯(ラグ)はどんなものか、家具はデザイナーズか・アンティークか・ブランドか・もしくは安物か。。
カリモクやマルニなどの昔からある日本の家具ブランドや、北海道民芸や松本民芸、岩谷堂など伝統工芸的価値のある物(得てして質の高い物)などがある家は昔からある良い物がある場合が多いです。
デザイナーズやブランド家具、アンティーク等の家具がある場合は新しめの良い物(買い取れるもの)がある確率が高いです。インテリアの外観に気を使われているため、生活雑貨や家電など新しめの物を使われていたりします。
時代背景にもよりますが、昔は通販や路面店なども少なく、大体同じような趣向のインテリアが多かったりします。アンティーク物が流行ったり、高い絨毯を買うことがステータスだったり。
飾り棚にブランド食器を買い揃えていたり。
ウィスキーをコレクションしていたり、オーディオ設備が一式揃っていたりと。
こういった品物から時代背景が伺えます。
家電
テレビのメーカー・モデル・サイズを見たりします。SONYやSHARPなどの国産の新し目のものかどうか。
冷蔵庫であればサイズとメーカー。
洗濯機も同様にサイズとメーカー。
古い家電だらけでも、白物家電などを一式同時期に買い揃えて、丁寧に長く大事に使用されているケースもあります。
そういった場合はほかのアイテムも大事に使われていて状態が良い物がたくさんある場合が多いです。
宝の山。書斎や趣味の部屋。
意外にいい物が眠っているのが書斎です。
主にお父さんの部屋ですね。
例えば昔の人は万年筆を好んで使っておりました。
モンブランの万年筆に始まり、ペン先にK18やK14が使用されているものがあったり、書斎のデスクとして使われていたものが民芸のライティングであったりと、そういった部分は買取屋はチェックしています。
そういったものを見つつ、コレクションされていた切手はないか、オーディオ・カメラなどにお金をかけていなかったか、とかを見進めていきます。
正直言うと洋服類は二の次です。
洋服に関しては流行りものですし、お父さんの部屋には背広ばかりの場合が多いです。
昔の人は一式誂えて買われていましたので、中古の需要はほぼありません。
ブランドのネクタイもやたらとド派手な柄物ばかり。
チャンスがあるとすればタイピンやカフスがブランドや金製品か、というところです。
あと買取屋さんは腕時計を探しています。
小さく扱いやすい商品で需要の高い品物だからです。
実はある。プライベート空間、寝室
寝室は主にベッドや押し入れの洋服がメインの部屋ですが、ちょっとした引き出しに奥様の貴金属がある場合があります。
ちょっとした引き出しだけではなく、化粧台(ドレッサー)の引き出しにもありますし、
その化粧台にはブランドの香水などがある場合がございます。
また、クローゼットには使わないで保管されていたブランドバッグが眠っていたりします。
古そうで時代を象徴するようなセリーヌのマカダムバッグやフェンディのズッカ柄など、かつて一世を風靡した品物たちは今やヴィンテージファンから愛される価値ある品物へと昇華しています。
平気でかつての5倍から10倍ほど価値が上がっていますので、買取り屋は目を光らせています。
まとめ
今回は一見誰が得するかも分からないような、「買取屋さんはこうゆうところを見る」という点にフォーカスを当ててご紹介しました。
改めて、価値のある品物とない品物。どういった場所に眠っているのかを僕自身が再確認したと同時に、
各ジャンル・各品物で、まだまだこんな品物売れますよ!という知識が家の中には眠っているなと気づかされました。
今後は当記事でかいつまんで触れた品物たちの価値や相場について記事を作成したいと考えています。
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