こんにちは。
引越しや買い替え、模様替えや遺品整理などの家の片付けにおいて、不要となってしまうと一番邪魔になる「家具」についてご紹介していきます。
例えば、不要となる物が小さいものであれば、とりあえず引越し先に持っていったり、自分でフリマアプリに出品したりできますが、
食器棚やソファなどの大きい物は自分でフリマアプリに出品するのは、発送の手間・返品トラブルなど中々難しいですよね。
出来ることならリサイクルショップや買取業者に買い取ってもらいたい!と考える方は非常に多いです。
今回は買取業者目線で、家具の買取について説明していきたいと思います!
併せて依頼のコツなどをご紹介します!
そもそも家具の買取って可能なの?どんなものが買い取れるのか?
まず家具の買取についてですが、基本的にはとっても厳しいです。
一部の例外はありますが家具のリユースにおいて、新品での販売価格(小売り価格)に対して中古品の市場相場というものが非常に低いというのが原因です。
それは中古家具の売買において掛かってくる送料や、単純に買い手の欲しいタイミングなのかどうか等、大きければ大きいほどその相場を下げてしまっています。
そして買取相場もかなり安いものとなっています。おそらく平均して定価の1割にも満たないかなと思います。(主観)
そしてリサイクルショップにくる家具の依頼のうち買取できるものは全体の1/3にも満たないです。(体感)
買い取れる商品の間口はかなり狭く、中古市場で明確かつ相対的な価値のあるものでないと買い取れない場合が多いです。
買取しやすい家具とは?
デザイナーズ家具
ミッドセンチュリーといわれる1940~60年代ごろよりヨーロッパをはじめ日本でも建築や家具のプロダクトにおいてたくさんのデザイナーが名作を生みだしてきました。
コルビジェやイームズ夫妻、柳宗理など挙げればキリがないですが、昔に生み出された物でも時を超え現代でもたくさんのファニチャーブランドから販売されています。
近年では北欧家具のブームも相まって、チーク材などを用いたデザイナーズ家具が高い人気を誇っております。
ブランド家具(メーカーもの)
上述したデザイナーズ家具と同じようなくくりとはなるのですが、
有名ブランドの名作アイテムの裏に名デザイナー有り。というくらいに家具ブランドとデザイナーは密接です。
品物によると言っては元も子もないですが、デザイナーズ物でなくともそのブランドの製品というだけで一定の価値があり、一つの基準としてはメーカー物であるか否かは大事なポイントです。
沢山のブランドやメーカーがあり、こちらも挙げれば本当にキリがないのですが、
日本の老舗メーカーといえばカリモクやマルニ、飛騨産業や松本民芸や岩谷堂箪笥などですが、新鋭ブランドでもっと安価なメーカーでも人気があり買取がしやすいブランドもいたりします。
ニトリ・イケアは流通量が異常に多く、価格もリーズナブルなため中古品としては買取はしずらいメーカーではあります。人気アイテムや新しめの製品であれば買取も可能です。
特に組み立て家具ですと運送中に破損してしまう恐れがありますので、買取しずらいアイテムではあります。
アンティーク・ヴィンテージものの家具
実はこのアンティーク・ヴィンテージという言葉の概念がきちんとした定義はなく、僕個人の認識にはなってしまいますが、
上述したミッドセンチュリーより前の年代(1930年代以前)くらいの物を指します。
品物としてはイギリス製のこげ茶色の家具が多いです。
アンティークと聞くと価値がすごい高そうな感じがしますが、
ただ古ければ良いというわけではありません。
破損がない良い状態のもの、そして時を超えた現代でも使い勝手が良い物なのかどうか。
これがかなり重要なポイントです。
ブランドものではないが需要の見込める家具
買取できるかも!くらいのレベルですが、キレイという事を前提にノーブランドでも買取できるものもございます。
リサイクル店それぞれのカラーや売れ筋にもよりますが、この需要の見込める商品というのが判断色々の部分です。
ブランドではないが、店においておけば確実に一定の金額で売れるというものですね。
例えばダイニングテーブルセット。
これは説明不用かと思いますが、テーブルと椅子がなければ食事もできませんし、書き物もできないですよね。ほとんどの家庭で必要なアイテムですので、取り扱いはしやすいですね。
食器棚/キッチンボード。
こちらも食器の収納、レンジの置き場所など必要となる方は多いので、買取店としては再販にてこずらないアイテムです。
このように、必要とする人が多いというのが大きな基準のひとつです。
リサイクル屋にとってはノーブランドの家具は売れなかった場合、在庫の処分に困ってしまうためあまり積極的には取り扱いたくはない。
だがしかし探しているお客さんはいないこともないため、在庫状況によっては仕入れたい。
比較的購入年数も浅く、現代の流行にマッチしているようなものであれば買い取ってもらえる可能性は高いです。
また、小型家具などは再販の際にお客さんに持って帰ってもらいやすい(車に入る)ため、取り扱いやすい商品です。
手持ちの家具、買い取ってもらうには?~対策編
不要となった家具が買い取ってもらえるか不安な方も多い事でしょう。
家具を買取店に持ち込むというのは中々難し方も多いはずですので、
ここではいかに出張買取に来てもらえるか、そしていかにそれを買い取ってもらえるか/引き取ってもらえるかを紹介します。
ポイントとしては
・自分の家具が売れる商品だと思ってもらえるか。
・出張してでも、買取に行きたいなと思ってもらえるか。
対策1 不要となった家具、1点のみでの依頼は避けましょう。
正直、リサイクル屋からしてみれば家具1点で出張の採算を合わせることはかなり難しいです。
後日記事にもまとめますが、各アイテムごと、そして再販時の価格ごとに買取相場というものが大体存在しています。
買取店によって再販価格や仕入れ値は異なりますが、1点のみで出張する場合は確実に数千円~1.2万くらい粗利が出ないと出張しずらいです。
ここで重要なのが、いつ売れるか分からないものではなく、買い取ったのちにノンストレス(保管や販売期間)で売り飛ばせるものでないと厳しいという事です。
こういった事態を防ぐためにも不要な物はなるべくまとめて、点数をある程度稼ぎましょう。
複数あれば1点1点の粗利は少なくても、合計で数万円の再販価格になることもありますし、
お店の商品構成に厚みを持たせることもできます。
不用品をまとめるといっても家具に限らず、家電や雑貨など、買い取ってもらいやすい物を合わせて依頼することで家具も対応してもらいやすくなります。
買取屋としてはネットオークションにすぐにでも売りに出せるようなブランドバッグや、高い需要の見込める家電製品などは仕入れたくて仕方がりません。
それらを仕入れられれば、多少負け試合な家具の仕入れもこなすはずです。
対策2 不要となった経緯を添えると良いかも。(嘘は良くない)
不要となった経緯はきちんと伝えると良いと思います。
例えば「遺品整理で家具が複数不要となった」なんて言えば一撃で買取屋さんは出張します。
「他にも買い取れるものがあるかも。」と思ってもらうことが大切です。
引っ越しであれば引っ越しと伝え、それを機に自分でも不用品をまとめる。
例えば買い替えであれば、「〇〇年前に買った■■なんですけど、まだキレイなので誰かに使ってもらえれば。」なんて言えば、その気持ちは相手に伝わることもあります。
僕なんかはそう言われると弱いです。
「このお客さん良い人だな」なんて思って、買い取れるか分からないけど出張に行ってみようとしてしまいます。
厳しい言い方ですが、買い取ってもらえるか分からないような家具を1円でも高く買い取ってもらおうと考えない事です。
対策3 なるべく近場の買取店へ。
買取屋としては近場であればあるほどフットワークも軽く対応しやすいです。
また、地元客なら無下には扱いずらいです。
そして買取店の他の出張予定や何か出先のついでに対応してもらうことで、出張に来てもらったりもしやすいです。
そうゆうことなら、近場の方が出張に来てもらえる可能性は高いですよね?
対策4 予定を決めておき、それを伝える。
希望日の伝え方としては、何日か候補日を設ける。
最もよいのは、「○月○日までには片付けたい。」と処分のケツを決め伝えることです。
それにより買取店も予定が立てやすく、出張に来てもらえる確率も高くなります。
対策3のような流れで、買取店もスケジュールを立てやすく出張に来てもらいやすいです。
まとめ
以上、買取屋が教える家具の買取についてでした。
基本的にはノーブランドの家具の買取はかなり厳しいという内容となっております。
ただし、使用感のないきれいな物でかつ購入して間もない物・今の住環境において需要がありそうなものは買い取ってもらえるチャンスがあるという事ですね。
家具にもデザインや、機能によって買取屋にとって再販しやすい商品・しずらい商品がありますので、画像や写真を撮って相談されるのが一番手っ取り早いです。
次回の記事内容については今回とは逆に買い取れない物についてまとめてみたいと思います。
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