先日のテレビに続き、今回は家具編ということでソファの値段の低下について解説していきます。
この記事ではこんなことが分かります。
・各ブランド、メーカーごとの定価~中古相場 ・リユース店の家具の買取価格
実例付きで解説します。
世の中の販売価格の序列
メーカー希望小売価格(1次流通の希望小売価格) →定価
新商品として世の中に流通する際の価格の決定はメーカーに委ねられます。
これがメーカー希望小売価格といい、俗にいう定価と呼ばれるものです。
家具においてはこの定価というものが、比較的明確に設定されているものが多く、
メーカーの直販店や、取扱店で定価というプライスで販売されているケースが多いです。
今回は3種類。
- 家具メーカーの中でもトップクラスのブランド力・販売価格・人気を兼ね備えたCassina ixc.
- 日本国内の老舗家具販売店である大塚家具のオリジナル製品(プライベートブランド)
- 日本国内で圧倒的なシェアを誇るお値段以上のブランドであるニトリ
この3ブランドのソファにおける値段の低下を見ていきましょう。
実例 Cassina ixc.
まずはカッシーナで一番有名なル・コルビジェ作「LC2」について。
ドラマやCMなんかでも見た事のある方は多いのではないでしょうか。
定価
ブランド公式オンラインストアでの価格は572,000 円~となっております。
クッションの中綿の素材にもよりますが、フェザーを使ったより高品質な製品になると700,000円にもなります。
SALE・アウトレット価格
通常家具自体には、ディスカウントストアなどはあまりないため、新品の最安値は存在しない物がほとんどです。
今回はメーカー公式アウトレット販売ページがあったためご紹介します。
色や細かい仕様は多少異なりますが、660,000円の定価の物が462,000円で販売されておりました。
定価から見ると30%引きでの新品最安価格という事になります。
二次流通(オークション)における相場
続いてオークション相場におけるLC2の相場を見ていきましょう。
購入時期?により定価は異なりますが、ショールームなどで展示されていた未使用の品が約230,000円で売買されておりました。
これはほんの一例ではありますが、その他の未使用品も20万円台であったりと定価の半額以下、約4割ほどの相場となっております。
続いてUSEDになると相場はこんな感じ。
中古品の相場となると、20万円を下回るものも多く、
コンディションによっては相場も異なりますが、概ね定価の3割強前後ということが分かりました。
買取価格は?
状態などにもよりますが
ブランド家具の買取における買い取り相場は、通常であれば良くて売値の3割から5割、
優良店や専門店での買取価格が売値の5割~7割程といったところです。
定価に対しての買取価格となりますと、570,000円定価の家具の中古相場が15万円程、それを元に買い取ると定価の1割~2割くらいが買取の相場となってきます。
これはカッシーナだからこの掛け率が実現しており、その他の一般的なメーカー家具などであれば、そうはいきません。
実例 大塚家具プライベートブランド
続いて大塚家具のオリジナルのソファブランド「ドミシール」について見ていきましょう。
定価
お洒落な形状のアームチェアで、現行でHPでも販売されており、かつオークションでも出回っているため比較のしやすいモデルです。
定価は134,000円。
これがどのように値段が下がっていくのでしょうか。
SALE・アウトレット価格
大塚家具は展示倉庫でイベント的にアウトレットセールをやっていたりします。
そんな中で大塚家具のオンラインページにてアウトレット価格の商品を発見しました。
なんと40%OFFで展示品を購入できちゃいます。
それではこのドミシールのアームチェアがオークション相場ではいくらになってしまうのでしょうか。
二次流通における相場
オークファンで過去の売買履歴を見ていきますと未使用品が4万円~5万円で取引されておりました。
定価の134,000円と比較すると、定価の3割~4割ほどの価格帯となっております。
中古品ともなるとさらにその下
10,000円~36,000円程の相場となっておりました。
買取価格は?
中古品の買取価格は、10,000円~36,000円の相場を考慮すると、
良くても5,000円~15,000円程でしょう。。
買取店にもよりますのであくまで僕の主観です。
定価に対して1割前後が買取の相場と言えそうです。
色やコンディションによっては大きく相場が異なり、買取価格にも差が出る場合がもちろんあります。
※補足、、、比較的インテリアに馴染みやすい黒や茶色と比べて、白や赤などは相場が低い傾向にあります。白に関しては中古品の場合使用感が目立ちやすく、安値となってしまう傾向が強いです。
実例 お値段以上 ニトリ
定価
ニトリの一人掛けソファといえば電動リクライニングの物が有名です。
定価は約60,000円
比較しやすいように革製品に標準を合わせました。
SALE・アウトレット価格
ニトリもカッシーナや大塚家具同様アウトレットコーナーがございます。
同タイプのアウトレット製品は掲載されておりませんでしたが、概ねアウトレット価格としては定価の7割ほどで購入できるようです。
かくゆう僕もニトリのソファを定価の30%OFFのアウトレット価格で購入したことがあります。
二次流通における相場
オークファンで展示品の革張りの電動リクライニングソファが売買されていました。
価格は5080円。定価の1割を下回る価格となっています。
一概にすべての展示品未使用の物がこのような価格とはなりませんし、中古品でも正直5080円以上の取引価格の物もあります。
が、しかし中古品でも5000円を下回るものも多く、高値で取引される中古品は価格を設定された物の為販売側主導の相場形成と言えます。
中古相場としては概ね5000円~15000円程といった感じでしょうか。
定価のおおよそ1割から3割の間という結果となりました。
買取価格は?
これらを踏まえ買取価格を出すとすれば、
0円~5000円程度が妥当なのではないでしょうか。
0円というのは無料引き取りであり、状態が悪い場合や在庫状況によっては引き取り・買取不可という場合もあったりします。
買取相場としては定価の0~1割以下という事となります。
まとめ
おおざっぱにはなりますが、
新品の家具のアウトレットやSALE価格は概ね定価の7割。
オークションの中古相場はブランドの人気によってかなりの違いがあり、
カッシーナなどの人気ブランドであれば定価の3~4割程の相場、
ニトリなどの大衆ブランドは定価の1~3割程となってしまいました。
買取価格としては基本的には定価の数%~、人気ブランドでも2割程度といった価格となっております。
一度人が使うとここまで価格が下がってしまうということがお判りいただけたでしょうか。
また、家具の中古相場(売買履歴)はどうしても輸送コストの問題もあり、その送料は購入者側が負担します。
今回の一人掛けソファだと安くても5000円~高いと20000円程の送料が掛かることも珍しくなく、この輸送費が中古家具相場を下げてしまっている原因でもあります。
今回の記事を通じて少しでも皆さんがお得に、納得のいく買い物が出来れば本望です。
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